2011年12月新刊感想リスト
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・近藤史恵『モップの魔女は呪文を知ってる』(実業之日本社文庫)…新書で読了済
・柄刀一『黄昏たゆたい美術館』(実業之日本社文庫)…単行本で読了済
・坂木司『先生と僕』(双葉文庫)…単行本で読了済
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・近藤史恵『モップの魔女は呪文を知ってる』(実業之日本社文庫)…新書で読了済
・柄刀一『黄昏たゆたい美術館』(実業之日本社文庫)…単行本で読了済
・坂木司『先生と僕』(双葉文庫)…単行本で読了済
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・森博嗣『銀河不動産の超越』(講談社文庫)…新書で読了済
・太田忠司『奇譚蒐集家』(創元推理文庫)…単行本で読了済
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重松清原作の同名小説を舞台化。
小説のほうは未読です。
仕事でも家庭でも息詰まった38歳の永田一雄は「もう死んじゃってもいいかなぁ」と思っていた。
父の見舞いの帰り、駅間のロータリーに止まっていた赤のオデッセイ。
それに乗っていた橋本親子に一雄は声をかけられる。
二人は、五年前の事故で亡くなったのだという。
オデッセイは一雄を乗せ、ある場所へと連れて行く。
それは、過去。
彼の人生の分岐点となった時間だった。
やがてその旅の途中、一雄は自分と同じ年の父親と遭遇する……。
今年のキャラメルボックスは車で始まり(『夏への扉』)車で終わる(『流星ワゴン』)のか。
それはさておき。
今回の舞台は、いつもと違った泣かされかたをした感じだった。
キャラメルボックスの「泣ける」舞台って全体的にそういう泣ける雰囲気になるのはあるのだけれど、それでもやはり「ここ!」という泣かせ所と言うべき盛り上がりがあり、そこでドッと涙腺決壊というパターンが多かった。
しかし、今回の『流星ワゴン』では、登場人物たちの何気ない会話、やり取りがあってわかりやすい盛り上がりがそこにあるわけでもないのに、気づいたら静かに涙が出ていた、そんな感じだった。
「あれ、泣いちゃってるよ?」という、まさかの涙が出るのに一瞬遅れて気づくの巻。
号泣させられるタイプだと、浄化作用も劇的だけどその実消耗も激しい。
それに対して今回のじわじわ来る涙は、丁寧に丁寧に、体力を温存しながらの涙だった。
結局、過去の分岐点をやり直しても、現実の一雄の状況は何も変わらない。
これはある意味よしづきくみち『君と僕のアシアト~タイムトラベル春日研究所~』におけるタイムトラベルと近いものがあるか。
『君と僕の~』では、精神のタイムトラベルによる過去再現、やり直しなので、現実では何も変わらない。
ただ、精神世界でifの過去を経験したことによって、現実に戻ってきた当事者の意識が変わっている、という。
このお話においても、行き詰まった一雄の現状は何も変わらない。
しかし、橋本親子や実父と共に自分の過去の選択をやり直し、そして同じ年の父親と語り合うことで一雄の中からは「死んじゃってもいいかなぁ」という思いは消え、「それでも生きていたい」と変わっていく。
どうしようもなく救われないすぐには幸運には出会いない現実。それでも過去をやり直しなかったことにしたいと願うのではなく、この現実を生きて行く。
今年にふさわしい、今を生き抜いて先へ進むための力の芽に気付き、育てさせられる舞台だった。
さて、この舞台、西川浩幸さんの本格復帰後初観劇となりました。
梗塞をおこし、後遺症として錯誤(思ったのと違う言葉を口にしてしまうなど、意図した通りに言葉を扱えない症状)が出たと聞いた時には、「役者さんなのに…!」ととてつもなくヒヤッとしたのですが。
以前挨拶動画や『銀河旋律』のサルマルで舞台に立った時に比べて、随分とセリフが多い役。
どうなるかと思いながらも見ておりましたが、時々つっかえるものの最後まで見事に演じきっていらっしゃいました。
西川さんらしい父親の役。
見たかったものが見れて、とてもほっこりした。
そして何より、西川さんが演技をしているだけで泣けてくるくらいだ。
けど考えてみたら、『銀河旋律』の時もセリフつっかえ気味でしたが、それでも言葉以外の全てが言葉以上に演技をしている感じで間違いなく西川さんなりのサルマルになっていたので、“演技”はもうずっと完全復帰していたのかな、とか思う。
しかし、感動のピークはカーテンコールだった。
一歩前に出て挨拶をする西川さん。
その喋りは、舞台上での演技に比べるとものすごくつっかえつっかえ、努力をしながら言葉を発しているのがわかるもの。
未だに障害と闘い続けているのだろう。
それだけ、舞台のセリフを西川さんがものすごい努力をして覚え、喋っていたのだということがわかってカーテンコールでまさかの涙腺決壊でした。
駄目だもう、西川さん大好きだこれからもついて行く!!!!
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帝国劇場100周年最後を飾る作品は、『ダンス・オブ・ヴァンパイア』。
初めて見る作品ですが、噂では客席もノリノリとのことでそういう種類の舞台だと思って見に行きました。
どうやら通路を役者さんたちが行ったり来たりするようですけれど、S席取る経済的余裕はございませんでしたのよ。
キャストは
クロロック伯爵:山口祐一郎
サラ:高橋愛
アルフレート:浦井健治
アブロンシウス教授:石川禅
などなど。
ストーリーは、極寒のトランシルヴァニアの村の宿屋に、雪の中で凍えてしまったアブロンシウス教授を助手のアルフレートが担ぎ込んだところから始まる。
アブロンシウス教授はヴァンパイアの研究の旅の途中。
村人はアブロンシウス教授を介抱するが、何かを隠している様子。
教授はヴァンパイアに関する真実が村にあるに違いないと確信する。
一方助手のアルフレートは、宿屋の娘サラに心を奪われてしまう。
しかし、彼女に接触を図ろうとする者が他にもいた。
村の近くの城に住まうクロロック伯爵――ヴァンパイアである。
と、これだけだとシリアスでホラーでサスペンスな予感ですが、実際にはダンス盛りだくさんでわいわいやっててかなりコメディでした。
クロロック伯爵だけシリアスかも。
サラとアルフレートのラブコメ、アブロンシウス教授とアルフレートの師弟漫才がかなりの割合を占めているか。
しかし、アブロンシウス教授はそんな全体から見てもちょっと浮いたキャラクターだったなぁと思った。
ある意味、一番その場で起きている物語に関わっていない道化な感じがして。
一人取り残されている。
でも禅さんのアホの子オーラには癒されました。
もう一人、浮いているといえば浮いていたかな……伯爵の息子・ヘルベルト。
ねぇねぇ伯爵、貴方がどう育てたら息子がアレになるの? って感じであった。
いやまぁ勝手に育ったかちゃんと養育係がいたんだろうけど何故ああなるまで放置した。
親の責任が問われると思います!!
劇中、一番のどん引きどころだったかも。
クロロック伯爵、山口さんはホントこういう役が合いますねー。
この作品を見るのが初めてなのもあり、何となく全体をまったり見ていたので特に誰が飛びぬけて、という印象もなく見ていたのですが、第一幕のラストでバズーカな歌唱がきてさすがに圧倒。
あれ位のを聴くとスカッとしますねぇ。
ダブルキャストはサラ:高橋愛、アルフレート:浦井健治さん。
浦井さんは文句なし。
いい感じにヘタレなアルフレートでした。
ニマニマ。
高橋愛さんは、初帝劇としては充分歌えていたほうだと思うのだけれど、デュエットになると途端にバランスが悪くなる印象。
特に山口さんと歌うところでは「あれー……」って首をかしげることになる。
浦井さんのところでもそれはあったけど、あっちは何となく浦井さんが手加減してるのかしらって感じあり。
若い女の子の可愛らしさは充分あったしダンスは良かったなと思うので、がんばれー。
カーテンコールでは客席オールスタンディングで一緒に踊る!
今週は「ハンカチ週間」とかで、入場の際にロゴ入りのハンカチが配布されました。
皆でそれを手にしてフリフリ踊る!
直前までの演技なんてどこかに放り投げてきたかのようにテンションMAXで踊りまくるキャストたち。
当然一番ギャップが大変なことになっているのはクロロック伯爵の山口さん。
満面の笑みでぴょこぴょこ飛び跳ねながら踊っています。おいおい。
数回カーテンコールをして、最後には山口さんに促されて浦井さん、高橋さんが使用したハンカチを客席に放り投げるサービス。
ダンスが盛りだくさんな舞台なだけに、音楽もかなり乗れるものが多くて聴いても楽しい舞台でしたねー。
次回があったらぜひ通路席を取りたいところ。
予想以上に役者さんが通路を動き回っていた。
楽しそうだ!
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フジのノイタミナで放送中のアニメ『UN-GO』。
その前日譚が異例の本編放映期間中に劇場公開。
公開期間が短いのでどうかと思ったのだが、たまたま期間内に渋谷に寄る用事があったので見ることに。
ネットで見たら翌々日の回しか空いてないようだったのでそこを確保しようと前日にチケット買いに行ったら、たまたま一席だけ翌日分に空きがあった。
ネットと窓口での空席状況に差があるのか?
しかし意外と見る人がいるんだなー、と意外に思いながらチケット購入です。
ストーリーは、新十郎が因果と出会うまでのエピソードと、戦後、新十郎と因果が日本に戻ってきて最初の事件が交互に語られる。
死んだはずの男・大野妙心が代表を務める新興宗教『別天王会』をめぐる事件の捜査に協力するように言われた新十郎。
その途中、大野が死んだはずの一件にも関わっていた世良田と再会するが……。
敗戦探偵最初の事件、ということで。
『明治開化 安吾捕物帖』『復員殺人事件』を下敷きにしているとのこと。
新十郎がどのように因果と出会い、何故ミダマを集めることになるのか、そしていかにして『敗戦探偵・結城新十郎』になったのかが語られるエピソード。
一時間もないエピソードなのだけれど、正直この長さで終わらせるには勿体無さ過ぎるなと思えた話だった。
もっとつくりこめるし書き込めるし、そうしたらとんでもなくインパクトのある作品に仕上がっただろう。
ある意味、そのへんは『UN-GO』というシリーズの中の一本ということで補っているのかもしれないけれど、これはテレビシリーズと切り離して一本の作品に仕上げてもやっていけるネタだったのではと思う。
そういう意味で、勿体無かった。
(※テレビシリーズ終了後、描ききれなかった部分も含めて脚本の會川昇氏自身による小説化が発表されたので、やっぱり削りまくったのか、と思った。しかしまさかのハヤカワ・ミステリから発刊予定とは恐るべし)
『敗戦探偵・結城新十郎』になるあたりは、「え? ……ああ、そういえばそうか。昔のシーンとかで一度もアレだな!」と気付かされて、わりと話の構造としては良くある部類だけれどやられた感あり。
……おのれ、どこの叙述トリックかね……!!(でも楽しい)
上映期間がもう少しあって、料金もお安くなれば再度確認するために映画館に足を運んだであろうに。
このEpisod.0を見なくてもテレビシリーズは理解可能ということ。
「彼らはそういう存在である」と定義だけ受け入れてしまえば、真相はわからなくても大筋は理解できるわけですしね。
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中田永一(=乙一)原作の同名短編小説を映画化。
全編吉祥寺でのロケ。
監督:加藤章一
出演:桐山 漣 星野 真里 要 潤 ほか
原作ファンということで、恐ろしいことに誰が出演しているのかさっぱりわからない状態で見に行った。
しかも行ってみたら初日舞台挨拶付きとか。
渋谷のユーロスペースで観賞しました。
ここまでミニシアターなところで映画を見るのは初めてかも。
舞台挨拶つきなのにガラガラ……定員91名のところに20~30名くらいでした。
肝心の作品のできは、なかなか良かった、と思う。
監督は今回初の長編映画だったとことですが、こういうミニシアターで上映するのにはなんとも良い感じの空気感。
あの、中田永一作品を読んでいる時の「はっきりと言葉にしないけれど、確かな存在感を持ってそこに在る感情」みたいなものが感じられるなぁ。
役者さんの演技によるところも大きいかも。
前述したとおり、出演者については全くサーチしないで見に行ったのですが、主演の桐山漣さんとはテニミュで仮面ライダーで花ざかりな方だったのだね。
つまりイケメンなわけですが、なんとも冴えない感じの絶妙な「朝日奈くん」に仕上がっておりました。
朝日奈くんの、ドキドキしてる部分と後ろめたさが良く現れていたなぁ。
舞台挨拶でご本人が出てきたときはちゃんとイケメンだったので、映画のアレはいい演技だったと思う。
まぁ、後半のある意味覚悟を決めてからの朝日奈くんは個人的にはいくらかキリッとした…というか吹っ切れたイメージだったので終始おどおどな感じだったのにはちょっとだけひっかかり。
朝起きてからメールチェック、窓の外を見る(このシーンはカットされてたな)、真野たちを外に出すの一連の流れは淡々と動揺なく進めるのが私のイメージだった。
原作ではどうだったかなぁ?
パンフにのっているシナリオ決定稿を確認すると、やっぱり映画の仕上がりとは若干違う感じ。
遠野と仲良くなるシーンは欲しかったかも。
そしてあの役は要潤。
悪いやつだわぁ。
というか私の頭の中では哲雄こんなイケメンじゃない(笑)
個人的にベストだなぁ、と思ったのは遠野役の子役。
3歳児の愛らしさが爆発するのではなく滲み出ている。
可愛い。
この子と接してしまったらそりゃ朝日奈くんも考え直すさ!
上映後の舞台挨拶は、主に桐山漣さんが天然か天然じゃないかのトークが6割を占めた(笑)
映画そのものは、2回以上見てもらうことを考えて作ってあるそう。
原作自体がそういうタイプの作品だしな。
実際、原作既読の私は、言ってみれば原作を再読しているかのような感覚で見ていたかも。
伏線と言えるやり取りのところでの微妙なニュアンスや演技にニヤニヤ。
確かにあとで「ああ、そういえばあの時…」と思い至れる。
ちゃんと伏線張ってるなぁーという感じ。
だから、原作未読で初見だった人は終盤で「ええーっ!?」となって、二回目見ると同じようなニヤニヤ感を味わえるのだろうなと思う。
多少の違和感を感じる部分はあっても余計なものはなく、なかなかよろしゅうございました。
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昭乃さんFCイベント、今回はフェス形式。
希望するFCメンバーにオーディションを行い、見事パスした人がステージでのパフォーマンスを行う。
それを、会場内のフードなどを楽しみながら見る、というもの。
FCメンバーで音楽をやっている人などにしてみれば、昭乃さんと共演するまさかのチャンスとなりますか。
昼の部に参加しました。
司会はジリ・ヴァンソンさん。
実写版のだめに出ていた人ですね。昭乃さんファンだとか!
まずはFCメンバーと昭乃さんのコラボによるパフォーマンス。
弾き語りや演奏、デッサンなどがある中、この昼の部では結婚式も行われる。
昭乃さんを神父役に誓いを立てた後、昭乃さんとデュエットとか凄いこれは。
何という夢のような結婚式。
これは凄い。
休憩をはさんで原画オークション。
事に金額を書いたメモを箱に入れて、最高額の人が落札、という形式。
自分は給料日前で貧乏なので参加せず。
でも思ったほど高額ではなかったかな。
そしてゲストLIVE。
司会のジリ・ヴァンソンさんと友人の演奏。
ここで『虹』が出たので、今回は昭乃さんの『虹』はなしだなー、と悟る。
ゲスト二組目はルル・シャポーで昭乃さんと組んでるmagcafe at gardenのステージ。
可愛らしい声でした。
ルル・シャポーも楽しみ。
そして最後に昭乃さんのステージ。
チラシには合唱曲が『金の波 千の波』となっていたのだけれど、その事実を昭乃さんも会場に着くまで知らなかったとか(笑)
そして、練習してみたけれど「無理」との結論(爆笑)
急遽、合唱曲はいつもの『虹色の惑星』になりました。
この辺のやり取りが超ほえほえしていて、昭乃さんだったわ……。
ただ、『金の波 千の波』の合唱って、客側にもなかなかハードル高い選曲だとは思うのよね。
最初はフードはそんなに食べるつもりはなかったんだけど、同行した友人が買ったのを一口貰ったら意外と美味しい。
ワッフルはそれほどでもなかったけど、肉美味かった肉。
思いのほか満腹にもなったイベントでした。
昭乃さんの歌が少なめだったけど、そこは年末ライブで補給だね。
さて、このイベントの最中ずっと行われていたのが、デアゴスティーニの「太陽系を作る」の製作(笑)
昭乃さんが購入したものの、第一号を開けてすぐリタイアを宣言したシリーズを、会場に来たFCメンバーに代わりに造ってもらおう! というもの。
気になっていたので休憩時間などに様子をうかがいに行ってみました。
これが結構本格的な工具などもついていて、確かに音を上げても仕方がないかも、な印象。
そして、作るスペースが狭かったのですよね……。
それなので、2~3名の方が集まって解説書など広げたらそれでいっぱいという感じ。
元々そんなに大人数でつくるものでもないので、ずっとお一人の方が中心になって製作を続けていた感じです。
イベント時間内に完成するかどうか、というところでしたが、夜にTwitterのほうに完成した旨写真付きでコメントがあがっていてホント凄い。
ちゃんと後日微調整して太陽系は動き始めたそうな……。
しかし、開封すらされていないデアゴスティーニのパッケージの山は、なかなか壮観でした。
これ、場所とってただろうなぁ。
つくってもらってよかったですね、昭乃さん……。
友人と、ちょっと製作に参加したかったねー、的なことをお話しつつ、眺めるだけでしたが、完成したと聞くとちょっと嬉しかったですね。
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『隠蔽操作』に引き続きの観劇。
『隠蔽操作』での一件の後、警視庁を離れ所轄の署長となった竜崎(これで降格人事だぞ…)は所轄でも相変わらず。
管内で起きた強盗事件の犯人を一部捕り逃したことで管理官に目をつけられるが、本人はおなじみの正論で揺らがず、周りの人間がハラハラする始末。
そんな中、強盗犯の捕り物の最中にあがっていた通報現場から異常事態を告げる声が。
銃を持った男の立て篭もりが起きているらしい。
竜崎はSIT、SATの協力を得て、立て篭もり犯死亡(射殺)という形で事件を解決することになるが、突入後になり犯人の拳銃が空であったことが発覚し、事態は一変する。
突入を許可したことの責任を問われる竜崎。
判断自体は間違っていないと竜崎は真正面から事態に取り組む。
さらに、現場の刑事から上がってきた疑問から立て篭もり事件の真相がさらにひっくり返ることになる。
この話は動きも結構ある上に、多部署のかかわる案件となるので話の緩急や転換があって飽きずに見れる。
何より、「舞台版『隠蔽操作』は刺身のツマだったのか!!」と言いたくなるくらいに舞台のカラーが一変して面白い。
かなりコメディ色が濃くなっている。
その一端を担っているのは近江谷さん演じる管理官だろうなぁ。
面子やら何やらを重視して何かと上川さん演じる竜崎に突っかかりまくる。
オーバーリアクションで、どことなくキャラメルボックスでの近江谷さんの当たり役“警部”(『サンタクロースが歌ってくれた』)に似ている気が……。
所轄の刑事達やSIT、SATとのやり取りから、次第に竜崎という人物を理解して関係が深くなっていくのが見ていてわかって、とても良かった。
やはり『果敢 隠蔽操作2』は良いなぁ。
何というか、こちらの作品を舞台化したくて、一作目の『隠蔽操作』も舞台化したのかな、という感じだった。
発覚した新事実から、事件がまった区別の様相を呈し、それをチームワークでものにしていく流れは手に汗握るもので非常に満足。
キャストは『隠蔽操作』と共通していて役替えなどして演じられているのだけれど、キャスティングハズレなしって感じだなー。
同期というには伊丹が少々老けてる、という違和感はあるが(笑)
上川さんの竜崎が超サイボーグでしたが、そこが妙なお笑いを生み出していました。
原作を読んでいて感じた愛されっぷりの体現はなかなか難しかったかとは思いますが、それでも「しゃーない…」感が滲んで、「周りは影ながら愛でるだろうなぁ…」という感じはした。
個人的には、原作での「噂どおりですね」「変人ということですか」的なやり取りも好きなんですけどね。
何はともあれ、楽しめました。
これは単純に、原作とは切り離して見ても舞台作品として上手くいったんじゃないかと思えた。
良かったよかった。
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